鴨頭草(つきくさ)


「ひもとく」というほどのものじゃないけれど

最近、古い雑誌に目を通してます。


そしたら、万葉集

百に千に人は言ふとも鴨頭草の 移ふ情 吾持ためやも
(ももにちにひとはいうともつきくさの うつろうこころ われもためやも)


という歌を見つけました。


そして、土田英彦という人の洋画がついてたのですが…


その花が
どう見ても「露草」


鴨頭草=露草だろうかと思い

ポチポチと検索してみました。


やはり
イコールでした。


鴨頭草と呼ばれるようになった理由はわかりませんが

露草のことは色々わかりました。
というか思い出しました。


「蛍草」とも言われてて、それはホタルを飼育する時に籠に一緒に入れたから…


子供だったころ
家の裏にはホタルがいました。


父に捕ってもらって
次の日に露草を籠に入れたっけ。




もひとつ
着物の染めの下絵を描くのに露草の水色のつゆを使うんです。

水洗いすると、落ちるから重宝なようです。


藍染が始まる前には、露草の汁で染めてもいたらしいけど
あの小さな花だから集めるのが大変だったでしょうね。