行ってきました。
県立郷土館で開催されている「京都・三年坂美術館展」
サブタイトルが、『幕末・明治 世界に飛び立った日本のアートがあった』
明治以降大量に流出した美術工芸品などの展示です。
「蒔絵」「金工」「京薩摩」「七宝」「印籠」「自在置物」「刀装具」がコーナーごとに見学できます。
「蒔絵」
料紙箱、硯箱、その他いったい何を入れるんだろう?というような小さな箱まで、きらびやかな美しい箱たち。
私たちが一般的に螺鈿細工とよんでいるものが「杣田(そまだ)細工」。
「芝山細工」とは、象牙、染角、鼈甲、螺鈿を象嵌(一つの素材に異質の素材を嵌め込むこと。ウィキピディアより)
他に、「高蒔絵」「堆朱(赤い色を重ねる)」「研ぎ出し蒔絵」「魚々子(ななこ)」などの技法があり、中でも「魚々子」は、津軽塗りの「ななこ塗り(菜種による小さな輪紋の集まりが魚の卵を連想させる模様から、「七子」「魚子」「菜々子」「斜子」などの文字が当てられる)」を連想させる模様だったのが記憶に残りました。
「金工」
リーフレットに載っている群鶏図香炉は正阿弥勝義の作で、摘みのカマキリが今にも動き出しそう。
「京薩摩」
もともとは薩摩地方で作られていた薩摩焼を京風にきらびやかに。美しい茶碗たち。
「七宝」
有線七宝と無線七宝があり、有線は並河靖之、無線は涛川惣助に代表される。どちらも「なみかわ」なのが面白い。
形は香炉なのに、煙が出る穴がない。実用よりも、技術を極めるための作品、芸術品として作られていたらしい。
「印籠」
はじめは、ハンコや朱肉を入れていたが、だんだん薬入れに。
館長の村田理如さんが解説するビデオによれば「本体は木で作られていると思われがちだが、和紙で作られている」のだとか。
根付を帯に挟んで携帯するので、大きいものではないが、背面に鏡を置いて印籠の裏側を見えるようにしてたのがよかった。
図柄もなかなか洒落のきいたのもあり、作品の数としては他のより少なかったが、楽しめた。
「自在置物」
戦時中は甲冑を作っていた技術が不要になり、本物そっくりな蛇や昆虫たちが作られた。
蛇は200以上のパーツから成り、細緻に動き形を変える。
「刀装具」
金工や蒔絵で装飾された美しい刀たち。
芸術の「夏」を堪能してきました^^
日本人よりも海外の人たちの方が貴重さを分かっているようで、流出した多くの作品。
1点でも多く戻ってくることを願います。
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色づき出したあじさいとひょろひょろ〜っと・・・
先週の雷に驚いたようにあじさいが1輪青みを帯びてきました。
つられたように次々と他の蕾も色づいてきました。
ところで、「つぼみ」って草かんむりに雷なのね〜
な〜んでか?
アロエ。
亡くなった義母に贈ったもので、どんどんふえたもののいっこうに咲いたことがない花。
今年初めて、ひょろひょろと伸びてました。どんな花が咲くのか楽しみ〜^^
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